2017-03

かわいいかどうか。

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多毛類の幼生 3mmくらい
山口県長門市青海島 船越 2017年3月

今のご時世、やたらと「かわいいい」が使われる。
子猫をみたら、かわいい。
たまんないよね。
小さな子供を見ては、かわいい。
うんうん。
女子高生を見ては、かわいい。
そうねぇ。
おじさまをみては、かわいい。
へ、へえー?
お年寄りを見てはかわいい。
・・・・。
今、「かわいい」はかつてない自由さなのだなぁ。

近頃浮遊しているものでかわいいなと思っているのはベリジャー幼生とこれ。
ウサギのキャラクターが口を開けてるみたいだと思うのです。
色もベージュにピンクが少し入って春らしい、そう思うとかわいいっしょ?

そしてこのうさちゃんは実際には多毛類の幼生。
多毛類というのはアレですよ、ゴカイとかカンザシなどのとても大きなくくりです。
もしもこの子が大人になるとゴカイになるとしても私、かわいいって言えるだろうか・・。
こんなんかわいいって思ってるって、気持ち悪いって思われるかな。
そんなこと言ったらホシムシの幼生は人気の被写体だけど
ホシムシの大人はゴカイと張り合える生き物だ。

くよくよと、悩みは尽きないけれども
自分が面白い、かわいいと思ったんだから賛同なくとも自信もって押していこう。
「かわいい」は自由だぜ!
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ホウキムシ属のアクチノトロカ幼生

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ホウキムシ属のアクチノトロカ幼生 4mmくらい
山口県長門市青海島 船越 2017年3月20日

不思議にたなびくフサフサと、
カラフルな宝石をぐるっと一周連ねたリングのようなキラキラが美しい繊毛環。

3連休中はたくさんのアクチノトロカ幼生が観察できました。
以前から2つのタイプいるなとは思っていましたが
このたびはどちらもたくさん見ることができました。
上のタイプは最大で4㎜くらいのものまでいるのでよく見たら
円筒形でふさふさがあるなど、あーこんな形ねと分かります。
しかしながら下のタイプの小さいこと、2mm!
こちらのほうが数は少なくて(あまりに小さくて見えてないだけかも)
パッと見は、すごく小さい甲殻類のゾエアか何かのようなんですが
よくよく見ると下部に繊毛環がキラッと見えるので、
ちょっとそこのアナタ、甲殻類じゃないわね!
と疑いまして、撮影してみてアクチノトロカ幼生だとわかるわけです。

上下の写真の2タイプが同種の成長過程じゃないの?
というのも考えられますが、これだけ大きさに変化があるなら
姿も変態してそうな気もしますので別種じゃないかなと想像しています。
ご存知の方は是非ご教授くだいませませ。


青海島でみられるホウキムシは私の知る限りホウキムシとヒメホウキムシの2種。
この写真は紫津浦のヒメホウキムシの成体で、背景が黒いですが浮遊してるわけではなく
ロープの上に群生しておりました。
アクチノトロカ幼生の姿となんとなく面影がありますよね。
IMG_2621.jpg
参考までに過去記事です↓
上のタイプ(2013年)はこちら
下のタイプ(2015年)はこちら
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オーロラ色の謎

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オビクラゲ 全長1mくらい
山口県長門市青海島 船越 2017年3月30日

水深300mでも生息しているオビクラゲ。
青海島では水深5mくらいのところにふわっと漂っております。

ほとんどの個体は透明でところてんのような質感です。
成体は幅5センチくらい長さ1mくらいで、細長い体をブーメラン型に
ぐっと伸ばして堂々といることもあれば、
脱力したようにヘロヘロっと浮いていることもあります。
水流など刺激を受けると迷惑そうにくねくねとウミヘビのように
泳いで逃げようとするところ(そして逃げるにしては遅い!)も気に入っています。
春先には幅2センチ長さ3センチくらいのミニサイズのオビクラゲもいて
細長い帯状というよりは角の丸い長方形でかわゆいです。

そして何度も取り上げます通り、
中には青や緑のオーロラ色とでも申しましょうか
不思議な発色をしているものもいます。

オーロラ色の個体は普通の透明な個体とどう違うんだろう。
図鑑には「両端に黄色や紫色の斑点ができることがある」とありますので
おそらく種としては「オビクラゲ」なのでしょう。
オーロラ色が出ているのは1m級の大人と思われる個体か
波にもまれたのかボロボロの切れ端のものかです。
弱っているのかなとも想像しましたが、よく泳いでいるのも見かけます。
想像でしか言えないけれど、もしかすると
老成というか年数がたった(どれくらい生きるのかわかりませんが
どちらかというと死期が近い)ものかもしれませんね。

海の流れを体をいっぱいに広げてうけとめている姿も
もーどうでもいいわといわんばかりにふにゃふにゃの姿も
謎めいたオーロラ色をまとっている姿も
いろんな表情があってとても魅力的なクラゲなのであります。

時間を重ねて美しくなれるのだとしたら、うらやましい限り。
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ベリジャー幼生 羽丸いタイプ

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貝類のベリジャー幼生 2mmくらい
山口県長門市青海島 船越2017年3月12日、

しびれる小ささ、貝類のベリジャー幼生。

何の貝なのかはわかりませんが、貝類のこども時代の姿です。
とても小さな貝殻と貝殻を十分に覆い隠す大きさの羽のような部分がついています。
とても小さな貝殻がちゃんと巻いてい螺鈿のつやがあること、
ベーラムと呼ばれる羽のような部分が広がったり貝殻を隠すように動くこと
透明なベーラムは種によって形や模様が違うことなど魅力満載なのであります。

これくらい小さいとさすがに目視ではただの小さな白い点にしか見えなくて
興味がわきにくいのかもしれませんが
写真がとれたら繊細なベーラムの美しさにハッとすること間違いなしです。

これ撮るときは、プリンのための砂糖水をこがして
カラメルをつくってる時くらい集中してるのだ。


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ハナギンチャク科のオバクチス幼生


ハナギンチャク科のオバクチス幼生 6mmくらい
山口県長門市青海島 船越 2017年3月4日

えっとこちらは、オバ・・・

は?オバ・・・?!おねーさんデスよっ!

って、出だしから何の話だか分かりませんが、
こちらはオバQでもおねーさんなくてオバクチス幼生、
ハナギンチャク科のこども時代です。
この写真の向きですと下方にある6つの突起が
ディフォルメされたイカやタコの腕のようにも見えますね。
時折丸い部分にウミノミがちょこんと乗っかっていたりすると
丸いフォルムの相乗効果で大変かわゆいくみあわせになるので
浮遊生物好きなら押さえておきたいかわゆい生き物です。

オバクチス幼生はSAさんに見せていただきました!
これ見たかったの、ありがとうございましたー!

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