2017-07

「愛のへんないきもの」


「愛のへんないきもの」 早川いくお 著 ナツメ社 価格1600円+税

楽しみにしてた本が届きました~!
生き物の本てたくさんあるけど、図鑑などの「情報」に特化したものでもなく、「物語」みたいに情緒に傾いて生き物が「おさかな」や「とり」といったようにぼんやりしたものでもない本。
早川いくおさんの読みやすくて楽しい文章でいきものの「愛」に関する場面のお写真に、解説というか小さなお話が添えられていて、生き物それぞれになりきって語られているのでそれぞれのキャラが立ってて、どこ読んでも楽しい本でした。美麗な写真がふんだんに使われていて、テンポもいいし、面白い生き物がたくさんいるってワクワクしてしまいます。
恋愛(繁殖行動)がお題なだけに子供向けのよみものじゃなくて、オトナ的にふむうと唸るような恋愛テクニックも満載でございました。生物の擬人化ってこととはまた別の話で物語をやんわり乗せることで、その生き物のことを自分がイメージできるんだな~。

恥ずかしながら私も「オオカズナギ」の写真でお手伝いさせていただきました!
大好きな青海にいるオオカズナギっていうとっても面白いと思っている生き物を紹介するのを手伝えたなんて、うれしいな~。

ぜひ手に取って大人の知的ワクワクを楽しんでほしい一冊です。
アマゾンで購入できまーす!

私もいつか「お話」のちからで、その人と出会っていない生き物を同じ目線になってイメージできるような、身近に感じられるような、その生き物を見てみたいと思うような作品を作ってみたいものです。
いつか、きっと。
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ユウレイクラゲ

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ユウレイクラゲ 傘が70センチくらい
山口県長門市青海島 船越 2017年7月15日

この日はヨロヨロのミズクラゲたくさんとヨロヨロのハナガサクラゲ数個体を見かけた。このような小さくないクラゲのたまっている中を泳ぐのは、ハナガサクラゲなんかは刺されると超痛いので危ないっちゃ危ないのだけど、幻想的かつ宝探しのようなわくわく感があって楽しいのだ。

中でもうれしかったのはユウレイクラゲ!
名前もユウレイなんてクールだぜ。
小ぶりだったけど、白い傘は輝くような白さで長い触手の中にはたくさんの幼魚たちがこちらをうかがいながら泳ぎ回っていた。
クラゲってさ何も考えてないっぽいけど、何かを感じて方向を変えようとしたりするし、危険な触手の中に幼魚たちが住めるのだってもしかしたらクラゲにも意思というかキモチがあるのかもしれない。
この子たちはうちの子だから自分が守ってあげなきゃって頑張ってるのかもしれない。
そんなこと事実でないかもしれないしそういうことは証明されないであろうけれども、この雄大で美しいユウレイクラゲという生き物に、そういうキモチがあったなら、さらに美しく見えるだろうな。
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かっ、カクレクマノミ?!

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カクレクマノミ 1センチくらい
山口県長門市青海島 船越 2017年7月17日

ほんとにいました、カクレクマノミ。

朝、潜る前にジャパンマリンクラブさんからの目撃情報をいただき、行ってみますとオレンジ色の体に白い3本線のなんともあどけないカクレクマノミのおちびさんが日本海のいいダシ出そうな海藻の中をオロオロと泳ぎ回っておりました。
このこがね、なんともあどけない顔してこっち見るのよ。
「あなただあれ?」みたいに。
怪しいひとじゃないよー、日本海のダイバーのお姉さんだよー、怖くないよー。

沖縄などではポピュラーなお魚だけど青海島にいるのはかなり驚きなのよ!以前にクマノミの幼魚ならいたことがあるけど、カクレクマノミは初めてです。どうやってこんなところ前来てしまったのかわからないけど、無事でいてほしいな…。よく見るクマノミのお写真はイソギンチャクと一緒に写っているけれど、そばにあったサンゴイソギンチャクでは住まいとしてダメなようで落ち着かない様子で泳ぎ回る姿がかわいいやら心配やら複雑な心境でした。
いただいた目撃情報では数匹いたということでよく探すともう一匹いてくれてホッとしました。
こんな知らない海でひとりじゃさみしいからね、離れないで仲良く過ごすんだよ。

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キュウセンが輝いてた。


キュウセン 15センチくらい
山口県長門市青海島 船越 2017年7月2日

私は自分のダイビングのほとんどの時間を浮遊に捧げてはおりますが、お魚だって好きです。ただ難しいからとらないだけ、泳ぐの早いし。

青海島のベラのオスたちは恋の季節でビュンビュン泳ぎ回っております。
中でも面白かったのはこの2匹のキュウセンのオスで、20分くらいずっとバトルしては少し休みお互いの様子を探っていました。こんなに熱くなるのは恋のもつれか、楽しみにしていたアイスを食べられたかのどちらかに違いない。
びゅっと泳いできて口を突き合わせて2秒くらい威嚇しあったり、なんだかよくわかんないけど体をググッと丸めて相手にかみつく遺体にしたり、ちょっと疲れたら海藻の陰でゼエゼエ休んでまたお互いに喧嘩に戻ったりで、見ているほうも熱くなってしまいました。
しかし本気のオスってのは普通種でもとてもキレイなのよ。
IMG_8302.jpg
みんなよくハゼとかベラとかハナダイとかヒレ全開写真上手にとってるよね、ほんとに尊敬。。
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ムラサキダコ 2017#1 60ミリにて


ムラサキダコ
山口県長門市青海島 船越 2017年7月1日

7月1日土曜日、晴れ、午後から西風で海は少し揺れている。
日中は午前と午後の2ダイブでほぼオオカズナギだけで終わってしまった。
(ちなみに私のオオカズナギは空振り。)
サンセットダイビングということでまだ夕日も焼けない18:30頃明るいビーチからのエントリーでした。海に入ってみると西風でクラゲやゾエアが浜によって来ていて自分としてはそこでもう楽しい感じでした。ゴミも多かったのでなんか面白いものくっついてないかなあとちらちら見ながら泳ぐと、浅場にたくさんイカかタコのはいた墨が浮いていた。
見覚えのある、残る感じの墨。思わず墨のあとを追いかけていくと、そこにはやっぱりムラサキダコがいた!
今年は絶対会いたいと思っていたのにこんなタイミングであってしまった。
私のレンズは~・・・60ミリかいっ!TG4なんで持ってないんじゃいっ(しかも車に置いてきたんかいっ)!

腕の一部が食べられて欠損していたもののまだ腕を広げてよく泳いできれいなムラサキダコでした。柔らかな金色の夕暮れを溶かした海のいろ背負って泳ぐ女帝の姿は実に神々しくてうっとりしてしまった。ほんとはこんな青被りの世界じゃないんだよ~。

マントやヴェールと表現される傘膜につながる腕の先。
少しひらひらして、マントのがらもきれいだけど、体色も赤紫だけじゃなくて緑や青のラメのような色も入っていてゴージャスだ。
IMG_8177-001.jpg

どうにかSA笹川さんたちに知らせることができ、みんなでムラサキダコを観察することができてとっても楽しかった。
遠方から潜りに来て初めてムラサキダコを見て細部まで関心を持ってくれるゲストO様、わざわざワイドレンズを取りに戻ってまで撮ってくれる常連ゲストM様、そしてTG4を駆使して誰よりもハッスルして激撮する笹川さん…。
すんごく会いたかったムラサキダコ、今回自分は60ミリしか持ってなくて残念と言えば残念だけど、ムラサキダコの魅力をわかってくれる人に紹介できたのことは、この日はいろいろダメダメだったけども自分としては、誇らしい。
なんて、それほどのことじゃないか。
IMG_8172-001.jpg
私の経験上では7月1日にムラサキダコが観察できたのは今までで一番早いので、これからは油断せずにおこう。
きっとまた会えるって、信じてる!
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